発電機を選ぶ際、「インバーター発電機」と「スタンダード発電機」という2つのタイプがあることをご存知でしょうか。同じ出力でも価格が2倍近く違うこともあり、「何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」と迷う方も多いはずです。
この記事では、インバーター発電機とスタンダード発電機の違いを分かりやすく解説し、あなたの用途に合った選び方をご紹介します。
インバーター発電機とは
インバーター発電機とスタンダード発電機の最も大きな違いは、「電気の質」と「制御方法」にあります。それぞれの仕組みを理解すると、選び方が明確になります。
インバーター発電機は、発電した電気を一度直流に変換し、その後インバーターで再び交流に戻すという仕組みです。この過程で、電圧と周波数を安定させた「きれいな電気」を作り出します。
家庭用コンセントと同じ品質の電気が供給されるため、パソコンやスマートフォン、精密機器でも安心して使えます。また、負荷に応じてエンジン回転数を自動調整する「エコモード」機能を搭載している機種が多く、燃費と静音性に優れています。
当サイトで紹介しているインバーター発電機は、すべてこのタイプです。
スタンダード発電機とは
スタンダード発電機は、エンジンの回転で直接発電する従来型のタイプです。構造がシンプルで、部品点数も少ないため、価格が安く抑えられます。
ただし、エンジンの回転数が一定のため、電圧や周波数に多少の変動があります。照明や電熱器具など、電気の質にあまり敏感でない機器には問題ありませんが、精密機器の使用には注意が必要です。
スタンダード発電機の一覧も参考にしてください。
インバーター発電機とスタンダード発電機の主な違い
インバーター発電機とスタンダード発電機の違いを、具体的に5つのポイントで比較します。
| 項目 | インバーター発電機 | スタンダード発電機 |
|---|---|---|
| 電気の質 | ◎ 高品質(精密機器対応) | △ やや不安定 |
| 静音性 | ◎ 静か(50〜60dB) | △ やや大きい(70〜80dB以上) |
| 燃費 | ◎ 良い(エコモード搭載) | △ 普通(常時フル回転) |
| 重量 | ○ やや重い傾向 | ○ やや軽い傾向 |
| 価格 | △ 高い(5〜15万円) | ◎ 安い(2〜5万円) |
| 使える機器 | ◎ すべての機器に対応 | △ 照明・電熱器具など限定的 |
| おすすめ用途 | キャンプ、災害対策、住宅地 | 屋外作業、イベント、農作業 |
電気の質|精密機器が使えるかどうか
インバーター発電機
- 電圧・周波数が安定した高品質な電気
- パソコン、スマートフォン、タブレットが使える
- 充電式の電動工具も安心
- 医療機器など敏感な機器にも対応
スタンダード発電機
- 電圧・周波数に多少の変動がある
- 照明、電熱器具、扇風機などは問題なし
- パソコンやスマホは故障リスクあり
- 精密機器の使用は推奨されない
結論
スマホやパソコンを使うなら、インバーター発電機一択です。
騒音レベル|静かさの違い
インバーター発電機
- エコモード機能で負荷に応じて回転数を調整
- 50〜60dB程度の機種が多い(普通の会話レベル)
- 住宅地やキャンプ場でも使いやすい
- 深夜・早朝の使用も比較的気にならない
スタンダード発電機
- 常に一定の回転数で動作
- 70〜80dB以上の機種が多い(掃除機以上の音)
- 近隣への配慮が必要
- 屋外の作業現場向き
結論
静かさを重視するなら、インバーター発電機がおすすめです。
ホンダのEU9i entryや工進のGV-16iなどのインバーター発電機は、特に静音性に優れています。
燃費・経済性|ランニングコストの差
インバーター発電機
- エコモードで燃料消費を抑える
- 負荷が少ないときは回転数を下げる
- 同じ出力のスタンダード発電機より燃費が良い
- 長時間運転するほど差が出る
スタンダード発電機
- 常に全開で動作
- 負荷が少なくても燃料消費は変わらない
- 短時間使用なら問題ないが、長時間運転ではコストがかさむ
結論
頻繁に使う、または長時間運転するなら、インバーター発電機の方が経済的です。
重量・持ち運びやすさ
インバーター発電機
- 構造が複雑で部品が多い
- 同じ出力でもスタンダードより重い傾向
- ただし小型化技術が進み、軽量モデルも多い
- 10〜20kg程度の機種が主流
スタンダード発電機
- 構造がシンプル
- 同じ出力ならインバーターより軽い場合もある
- 大型機種は50kg以上になることも
結論
持ち運びやすさは機種によるが、小型インバーターは軽量モデルが多い傾向です。
価格|初期投資の違い
インバーター発電機
- 高度な制御回路を搭載
- 同じ出力のスタンダードより1.5〜2倍高い
- 国内メーカーの小型機種で5〜10万円程度
スタンダード発電機
- 構造がシンプルで製造コストが安い
- 同じ出力ならインバーターの半額程度
- 2〜5万円で購入できる機種も多い
結論
初期投資を抑えたいなら、スタンダード発電機が有利です。
用途別おすすめタイプ
インバーター発電機とスタンダード発電機、どちらを選ぶべきかは「何に使うか」で決まります。具体的な用途別におすすめタイプを紹介します。
インバーター発電機がおすすめの人
- キャンプやアウトドア:スマホ充電、照明、電気毛布を使いたい
- 災害・停電対策:冷蔵庫、スマホ、パソコンを使いたい
- 車中泊:車内や近くで使うため静音性が重要
- 住宅地での使用:近隣への騒音配慮が必要
- 精密機器を使う:パソコン、医療機器、充電式工具など
ホンダのEU9iやヤマハのEF2500iは、これらの用途に最適です。
スタンダード発電機がおすすめの人
- 屋外作業:照明や電動工具(インバーター不要のもの)を使う
- 農作業:水ポンプや電動草刈り機など
- イベント:屋外での照明や音響機器(精密機器以外)
- コスト重視:とにかく安く発電機がほしい
- たまにしか使わない:年に数回程度の使用
ホンダのEBR2300CXなどのスタンダード発電機が選択肢になります。(周波数によって機種が違うため注意してください)
迷ったらインバーター発電機を選ぶべき理由
もし用途が明確でなく迷っているなら、インバーター発電機をおすすめします。理由は以下の通りです。
- 汎用性が高い(どんな機器でも基本的に使えます)
- 静音性が高い(どこでも使うにちても困りません)
- 燃費が良い
初期投資は高くなりますが、長く使えて後悔しない選択です。
インバーター発電機とスタンダード発電機の違いを、改めて表でまとめます。
| 項目 | インバーター発電機 | スタンダード発電機 |
|---|---|---|
| 電気の質 | ◎ 高品質(精密機器対応) | △ やや不安定 |
| 静音性 | ◎ 静か(50〜60dB) | △ やや大きい(70〜80dB以上) |
| 燃費 | ◎ 良い(エコモード搭載) | △ 普通(常時フル回転) |
| 重量 | ○ やや重い傾向 | ○ やや軽い傾向 |
| 価格 | △ 高い(5〜15万円) | ◎ 安い(2〜5万円) |
| 使える機器 | ◎ すべての機器に対応 | △ 照明・電熱器具など限定的 |
| おすすめ用途 | キャンプ、災害対策、住宅地 | 屋外作業、イベント、農作業 |
よくある質問|インバーターとスタンダードの疑問を解決
インバーター発電機とスタンダード発電機について、よくある質問にも答えますね。
Q1. インバーター発電機でもうるさくないですか?
インバーター発電機は、スタンダード発電機に比べて静かですが、たしかに無音ではありません。
エコモード使用時で50〜60dB程度、普通の会話やエアコンの室外機くらいの音です。
深夜の住宅地では配慮が必要ですが、日中のキャンプ場なら問題ない音量でしょう。
Q2. スタンダード発電機でスマホは充電できませんか?
基本的には、推奨されません。
電圧の変動により、スマホや充電器が故障するリスクがあります。大切な機器には、インバーター発電機を使いましょう。
Q3. インバーター発電機は故障しやすい?
インバーター発電機は制御回路が複雑なため、「故障しやすいのでは?」と心配する方もいますが、ホンダやヤマハなどの国内メーカー品なら耐久性は高いです。
適切なメンテナンスをすれば、長く使えます。
Q4. 両方の機能を持った発電機はありますか?
インバーター発電機には、インバーターをオフにできる機種もありますが、基本的には「インバーター」か「スタンダード」のどちらかです。
Q5. 中古で買うならどっちがおすすめ?
中古市場では、ホンダやヤマハのインバーター発電機が人気です。価格は新品の6〜7割程度。ただし、制御回路の状態が分かりにくいため、信頼できる販売店から購入しましょう。スタンダード発電機は構造がシンプルなので、中古でも比較的安心です。
メーカー別の特徴|インバーター発電機のおすすめブランド
インバーター発電機を選ぶなら、信頼できるメーカーの製品がおすすめです。主要メーカーの特徴を紹介します。
ホンダ(Honda)
発電機シェアNo.1の日本メーカー。高い品質と充実したサポート体制が魅力です。
発電機ナビでもたくさん紹介しておりますので、ホンダの発電機一覧をご覧ください。
- 代表機種:EU9i、EU9i entry
- 特徴:高品質、静音性、耐久性
- 価格帯:やや高め
関連記事:ホンダ発電機「EU9i」と「EU9i-entry」の違いについて価格・機能面から紹介!
ヤマハ(YAMAHA)
楽器メーカーならではの静音性へのこだわりが特徴。高性能モデルが揃っています。ヤマハの発電機一覧も要チェックです。
- 代表機種:EF2500i
- 特徴:静音性、高出力モデルが充実
- 価格帯:高め
工進(KOSHIN)
コストパフォーマンスに優れた国内メーカー。性能と価格のバランスが良く、初心者におすすめです。工進の発電機一覧も参考にしてみてください。
EENOUR(イーノウ)
中国メーカーながら、日本市場向けに高品質な製品を展開。価格が手頃で、機能も充実しています。EENOURの発電機一覧もどうぞ。
- 代表機種:DK3000iS、GS2200iD-B
- 特徴:低価格、ハイブリッド機種あり
- 価格帯:安い〜中程度
目的に合わせて適切な発電機を選ぼう
インバーター発電機とスタンダード発電機、どちらを選ぶかは「何に使うか」で決まります。
こんな人はインバーター発電機
- スマホ・パソコンを使いたい
- キャンプや災害対策に使いたい
- 静かな発電機がほしい
- 住宅地で使う
こんな人はスタンダード発電機
- 照明や電動工具だけ使えればいい
- 屋外の作業現場で使う
- とにかく安く買いたい
- 年に数回しか使わない
迷ったらインバーター発電機を選べば、どんな用途にも対応できます。発電機ナビでは、各メーカーのインバーター発電機を詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

